思うこと

理想の場所

久しぶりに曲を作っています。

最近、ずっと作れていなかったから、本当に久しぶりだ。

ライブのために小さな作品を書き下ろすことはあったけど、

こう、本腰入れて曲作りをするのは、7月の紗来展以来です。

今月お披露目できればいいなあと思っている…

 

今日、ふと思い出した。

高校の卒業式のこと。

卒業式の答辞で、同級生の女の子が壇上に上がって話をした。

その子はすごくしっかりして自分を持っている子で、芸術家だった。

私はその子に憧れていた。

 

その子の話、細かいところはあんまり覚えてないけど、言いたいことはひとつだった。

「理想の環境なんて、どこにもない」

 

私の高校は少し変わっていて、自分の目標や夢、やりたいことを明確に持っている子が多かった。

私もそうでありたくて、そうなれると思って、希望をいっぱい胸に秘めて入学した。

 

けど実際、私は何も見つけられなかった。やりたいこと。

自分の道は、より一層わからなくなった。

まわりには、明確に自分を持っている子ばっかりいて、

やりたいことに一生懸命で、だから余計に焦った。

苦しくて、楽しくなかった。

思い描いていた、充実した学生生活は、どこにもなかった。

 

答辞で、その子がそう言ったとき

ああ、その通りだと思った。

環境はどこだって、さほど変わりはない。

環境に求めてても、何も始まらない。

求めるべきは、自分だったんだ。

それを、卒業の日に気づいた。

そして、私が憧れていたその子でさえ

そう感じていたこと、それが少し意外だった。

 

まわりの環境が、世界が、どうであろうと

関係ない。

大切なのは、その世界を

自分がどう見るかということ。

自分がどう生きるかということ。

 

久しぶりに思い出した。

他者は関係ないんだった。

関係あるけど、関係ない。

自分は何を選んで、どう行動するか。

それしかできないんだった。

 

だから、やる。

やれと言われたことをやる。

やってみたら?と言われたことをやる。

やりたいと思ったことをやる。

やらねばと思ったことをやる。

それしか、できないんだった。

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