思うこと

愛には勝てない

こんばんは。紗来です。

今日はちょっとまじめに語ってみます。

 

先日、とある友人たちの集まりに行ってきました。

久しぶりに集まったもんで、終電まで飲めや騒げや大盛り上がり。

ずいぶん楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

しかし私は、その中の一人に、若干気まずい感情を抱いていました。

 

以前、その人のことをものすごく傷つけたことがあるからです。

 

もちろん謝りましたが、それで万事オッケーという話でもなかったので、

そのことをずっと気にしていて、負い目を感じていました。

 

で、久しぶりに会って、

私も向こうも一見全然普通な感じで接し合いました。

でも私は内心どきどきでした。

みんなでいたから良かったけど、

二人だけで会話することはありませんでした。

 

でも、楽しい時間を過ごして、お店を出て帰るときになって

その人はわざわざ私に話しかけて、こう言いました。

 

「来週、ライブでしょ。がんばってね」

 

すごくにこやかにそう言われました。

びっくりしました。

ライブのことはその人には話してなかった。

みんなで話してるときも、ライブの話題はしなかったから、

きっとFacebookか何かで知ったんだと思うけど。

 

すごくうれしかった。

と同時に、少し胸が、きゅっとつままれたようでした。

 

 

本当に本当に深い愛情と優しさを持っていると

自分が傷ついても、卑屈になったり、臆病になったりしないのです。

むしろ、いろんなものを飛び越えて、

相手にあったかい風みたいなものを送ることができるんです。

そういうことができる人は、最強だと思う。

絶対に勝てないと思う。

 

私が好きな「薔薇のために」という漫画のクライマックスに、

すごく印象的な台詞があります。

主人公の「ゆり」は複雑な家庭環境の中で生活していて

激情的な母から罵倒されまくり、

「お前なんていなくなれ!」と喧嘩をふっかけられます。

それを受けた「ゆり」は、こんな感じのことを母に言います。

 

「あなたは私に絶対勝てない。

なぜなら、私はあなたのことが好きだから」

 

 

 

愛ってやつは、ほんとによくわかんないもんで、

自分の弱さや醜さ、寂しさ、悲しみ、痛み、

いつの間にかそれらを補うものにすり替わっていたり、

愛という名で誰かが傷ついたり、苦しんだりすることもある。

こういうのが愛!と断じることはできないけど、

愛というものすべてが、人を幸せにするとは限らないと思います。

 

けれど、今回のような件に出くわした時に

相手から感じた何か、それは「愛」だって思ってしまう。

そうでしかないって思ってしまう。

 

愛情の深い人は本当に強い。

きっと、それで何も求めてないんでしょう。

そういう愛はほんとに最強だと思う。

何を愛と呼ぶのかどうかはわからないけど…

 

 

私はまだまだそんな高みまで行けません。

時に愛はおそろしいとさえ感じてしまう。

傷つけば卑屈になり、愛情と同情はごちゃまぜ、

未熟でカッコワルイお子様です。

 

けれど周りの人たちに恵まれてるおかげで

生きる上でとても重要なことを

少しずつ学んでいる気がします。

4 Comments

    1. seitaiplusoneさん
      コメントありがとうございます!ほんとに普遍のテーマですね。
      なかなか実態がつかめないものです…!

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