昔、何かのドキュメンタリーを見ました。
高校だったかなー大学だったかなー 何かの授業で見たと思うんですけど
その中で
「世界を動かしているのは、一部の権力や名声をもつ者たちではない。
『平均』と呼ばれる階層こそが、世界を動かしている」
と、言っている人がいた。
もはや、超うろ覚え過ぎて、なんの話だったかも定かでないのですが…
でも、そうなんだと思う。
誰かの成し遂げた偉業、それにももちろん感動するけど
普通の人たちが、普通に暮らしていく中で、
感じた小さなできごと、小さな心の揺れ動き
そういうものがとても素敵だと思う。
ごく普通で、さして特別なものを持たなくて、
けれどそういう人が、日々を必死に生き、
自分の人生の中で何かを精一杯感じ、
わからないなりに、懸命にもがくこと
たとえば朝ご飯がとてもおいしかったこと
友達とくすくす笑いながら、好きな人にチョコを作ること
誰かの他愛のないうわさ話に傷つくこと
突然、空がとても美しく見えること
すれちがった人の顔になぜか見覚えがあって、心に残ること
私はなんでもないことが好きだなと思います。
なんでもないことで、喜んだり、悲しんだり、怒ったり、笑ったり
そういうことが、とてもまぶしい。
大切なものはすべて日常の中にあるのだと
だからこの日々を、心から大切にするって
どうやったらいいんだろうと
私には何が出来るのだろう
そんなことをぽけっと考える。
如月の夜であります。