ライブ 思い出 思うこと

あのころのかっこわるい私へ

ちょっとブログごぶさたしてしまいましたが、

充実の連休を過ごさせていただきました。

もろもろはゆっくり語るとして、

今日は地元、神奈川県中井町にてチャリティーライブに出演してきました。

 

このライブは、小・中学校の同級生の武間くんという男の子が主宰しました。

彼は中井町で音楽教室を開いており、ギター、ピアノ、ベース、などなど、

いろんな楽器を弾いて教えているそう。

 

今日は武間くんのバンドも含め、サックスやギター弾き語りなど、

総勢6組のミュージシャンが出演。

みなさま色とりどりで、すごく楽しかった!あっというまの時間だった。

そして、みんな素晴らしい方々ばかり。

全員の演奏を、全員が心から楽しんで聴いていらした。

「この場がすばらしい場所になりますように」

そんな気持ちが伝わって来るような気がしました。

 

場所は中井町の教会。

機材が一式そろってるんです…!

ステンドグラスから光がこぼれて、本当に素敵な空間だった。

 

私は4曲歌わせていただきました。

1.大地のうた

2.たそがれ

3.雨唄

4.さよなら、今日

 

広いホールで歌わせていただいたの、久しぶりだ。

なんだかのびのび歌えました。

みなさんとても温かく聴いてくださって、ありがとう。

 

終わった後の挨拶で、武間くんが

「小澤さんが卒業文集に書いていたことを思い出した。

『かっこいい音楽をつくる』って書いていた。

今日の演奏を聴いて、かっこいいなと思った」

と言ってくれました。

そうだっけ!!全然覚えてないけど、きっとそんなことを書いたんだろう…

すごく、すごくうれしかったです。

 

私は、中学時代の自分が今でもあんまり好きじゃない。

ずっと、自分は格好悪いと思っていた。

考えも行動もあまりに子どもで、未熟で、ださくて、

思い出すとなんだか苦くて、恥ずかしい。

楽しくない思い出もたくさんある。

窮屈で窮屈で、早くあの町から飛び出したくて、逃げ出したかった。

そうしたら、かっこわるくてださい私が、少しは変われる気がした。

 

それで実際町を出て、東京にも出て、

色々ありながらも年齢を重ねるごとに、

ようやく、人生を生きる喜びみたいなものが、ちょっとだけわかるようになった。

 

それでも、故郷や、あのころの「かっこわるい私」は置き去りのまま。

見て見ぬ振りをして、臭いものにはフタをして。

 

だけど、こうやって、あのころの友人が声をかけてくれて、歌を歌わせてくれて

そして、歌の感想を言ってくれて。

それがとても胸を熱くするのです。

まるで氷がゆっくりとけるように。

私の中で、何かが少しずつ、とけていく。

 

武間くんが作った「場所」という歌。

今日、その歌を聴いたとき、なぜか泣きそうになった。

とてもとてもいい歌だった。

私は12年間、武間くんと何の連絡もとってなくて、何をしてたのかも知らなかったけど

武間くんの12年に思いを馳せた。

お互い、少しかもしれないけど、大人になったなって、思った。

 

今日、本当に歌えてよかった。

とってもうれしかった。

 

もしもこのブログを読んでるティーンエイジャーの方がいたら(いなそう)

そして、酸っぱい青春に思い悩んでいるとしたら

きっと世の中の大人全員が言うかもしれないけど

大丈夫だ、と言ってあげたい。

時が経てば、みんな大人になる。

いろんなものを慈しみ、許せるようになる。

 

そして、そんな「大人のやさしさ」みたいなものは

自分というより、他の誰かが教えてくれる。

だから、自分なりの方法で、どんな形でもいいから

誰かを大切にできるようになったらいい。

 

と、

私は自分にも言い聞かせる。

今日は本当に大切な1日になった。ありがとう。

5 Comments

    1. 岡ちゃん
      ほんとだね。
      苦い過去も、だれかの手によって柔らかくなっていく。
      時が経てば救われることもあるんだ。

  1. 今日は、最後に素敵な歌声を聞くことができて、途中退席しないで良かったと思いました。どの歌も良かったです。秦野の戸川公園のイベントや中井のイベントも時間がとれれば、行って見たいと思います。
    お身体大切に、ご活躍に期待いたします。

    1. 小笠原陶子さま
      コメントありがとうございます!
      そんな感想をいただいて、うれしくて、本当に歌えてよかったと思いました。
      何よりの喜びです。
      まだまだ未熟な歌い手ではありますが、昨日のような機会を大切に、
      そしてこうやっていただいた言葉を胸に刻みながら、
      いつかもっと素晴らしい表現にたどりつけるよう、歌い続けていこうと思います。
      またお会いできる日を、楽しみにしております!

  2. ピンバック: | 紗来日記 saki nikki

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